山崎烝の新選組日記

□我、壬生浪士組に参加する
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某月某日



今日から俺は、壬生浪士組に参加する事になった。

幼い頃から憧れていた、武士になれるのだ。

滅私奉公。

俺はこの組織の為に力を尽くそう。

何よりも、身分家柄関係なく等しく同志として見てくれる、この組織の姿勢が好きだ。

俺の様な鍼医者の倅ですら、功績さえあれば武士になれるかもしれないという希望が持てる。

これは凄い事だ。

この志を忘れぬよう、これから壬生浪士組の事を記しておこうと思う。



まずは、浪士組の幹部の事を記録しよう。

芹沢さん  乱暴者

芹沢さん一派  金魚のふん

近藤さん  穏やかで大らかな人だ。
      「身分家柄関係なく」同志を集めようとする姿勢に、器のでかさを感じる。

土方さん  とても落ち着いていて、知的な雰囲気を持っている方だ。 
      縁の下の力持ちとして、近藤さんをしっかり支えている。
      俺はこの方を支えられるよう、力を尽くそう。

沖田さん  意地悪そう

斎藤さん  何事にも真剣に取り組む、真面目で立派な武士の鏡である。
      俺もかのようになりたいものだ。

藤堂さん  元気だ

原田さん  軽そうだ

永倉さん  酒好き女好き



・・・・・・・・・・・なんだか俺の見方が偏っているように見えるが、まあいいだろう。

今は見いだせないが、追々人柄が分かってくるやも知れない。








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