山崎烝の新選組日記
□我、果敢にも副長に願い出る
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某月 某日
「副長!!やはり、俺は忍者ではなく、武士になりたいのです!!」
言ってやった・・・・・!!言ってしまった・・・・・・!!
やはり俺は、武士になる夢を諦められない!!
俺は意を決して副長にそう嘆願した。
下げていた頭からそっと上目遣いに土方さんの表情を覗くと、眉間に皺を寄せ何か深く思案しているようだった。
それもそうだろう・・・・俺が監察方から抜ければ、その穴を埋める者を探さなくてはならない。
信頼が置けて、能力の高い者・・・・・。
そう簡単に見つかる筈が・・・・・・。
「・・・・・山崎・・・・・お前ぇの気持ちは分かるが・・・・・」
やっぱり無理か・・・・・。
予想していたため、俺はそれほど傷つかない。
「侍だと、忍者と違って『両手持ち』がメリットアビリティとして付いてこないんだよね」
お・・・・・沖田さん!?いつの間に副長の隣に!?
い・・・・・いや、その前にめりっとあび・・・・・なんとかって何だ??
「『白刃取り』は最強回避技だとは思うけどな」
藤堂さん!?
「味方のHPを回復させる『村雨』は発動が早くて便利だし」
え・・・・原田さん!?
「でも戦士系にしては、HPの補正値や成長値が低めだぜ?」
・・・・・永倉さん・・・・・・一体何の話を・・・・・・。
戸惑う俺に、今度は斎藤さんが居住まいを正してこちらを正視する。
「大体山崎は、最強の刀『塵地螺細飾剣』が読めるのか?十数えるまでに答えろ」
・・・・・・・・・何だって????
「ち・・・・ちり・・・・いや、じんちせん・・・・・さいしょく・・・・・」
読める訳ねぇ〜〜〜〜〜〜〜!!
「ぶっぶ〜〜〜〜〜。時間切れだ。答えは『ちりぢらでんかざりつるぎ』だ」
「読めるかぁあぁああぁぁぁぁぁぁあ!!」
思わず俺は絶叫してしまった・・・・・・。
「やはり、シーフの特性と侍を上回る破壊力を秘めた忍者の方が、強いと俺は思う」
・・・・・・・ですから・・・・・副長・・・・・一体何の話を・・・・・。
「HPが低くて打たれ弱いけど、基本性能は高いから、幅広く応用できるバランスブレイカーだよね」
沖田さん・・・・・・・・だぁかぁらぁ・・・・・。
「一体・・・・・何のはなしだぁぁあぁあああぁぁぁぁあ!!」
という、夢を見てしまった・・・・・・・。
どうも俺は疲れているようだ・・・・・・。
おや?なんだか、芹沢筆頭局長のいる八木邸の方が騒がしい。
また何かやらかしたか・・・・・・?仕方ない、調べに行くか。
・・・・・・・・・・・・・・・やっぱ、俺、忍者になっとる・・・・・・・・。
ちなみにFFT(ファイナルファンタジータクティクス)の話でした♪懐かし