山崎烝の新選組日記

□我、呼び名を考える
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某月 某日



俺が入手した情報を副長に報告すべく、副長のお姿を探していると、

中庭にあの井吹龍之介とかいう男がいた。

別に挨拶する様な間柄でもない為、気付かれぬようさっさと通り抜けようとすると、

ぬっと縁側から芹沢筆頭局長が顔を出した。

「おい、犬!!」

突然芹沢さんが大声を出す。

野良犬でも迷い込んだのかと、慌てて辺りを見渡すが、犬の姿は見えない。

その代わりに、井吹龍之介という男が返事をした。

「なんだよ、芹沢さん」



・・・・・・・は?何それ?

お前は『犬』と呼ばれているのか??

俺は怒りを通り越して呆れ切った・・・・・。

武士たる者・・・・・いや、武士以前に男子たるもの、他人に犬呼ばわりされて怒りが沸かんのか!?

信じられん・・・・・・。



井吹龍之介とか言う男もそうだが、大体芹沢の狒狒親父のネーミングセンスも駄目駄目だ。

何だ『犬』って・・・・・。

まんまじゃねーか・・・・・。

そんなの、息子に『長男』娘に『長女』と名付ける様なもんだ。

犬なら『ぽち』とか・・・・・・ぽちは時代背景的に駄目か。

じゃあ『たま』とか・・・・・・・それじゃ猫だ。

名前の井吹龍之介から取って・・・・・。

井吹・・・・いぶき・・・・・いぶ・・・・・

『いぶちゃん』・・・・・・・・・・・・人種どころか性別まで変わってしまう。

龍之介・・・・・りゅうのすけ・・・・・りゅう・・・・・

『リュウリュウ』・・・・・・・・・・・パンダか!?

・・・・・・俺は・・・・・・・

・・・・・・俺はあいつを、なんて呼べば良いのだ!?

俺まで呼び方が分からなくなってしまった!!!!
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