ONE PIECE(シャンクス長編)
□海の先は
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ミナミとユウはほぼ同時に気を取り戻した。
眩しかった空はすっかり身を潜めている。
「ミナミ、大丈夫か? 怪我してないか?」
「うん、大丈夫。ちょっとだけ目眩がするけどね」
「そうか……良かった」
ユウが胸を撫でおろすと、ミナミは明るく微笑んだが、すぐに不安そうに顔を歪めた。
「ここ、どこなんだろ? 遊びにきたビーチ……ではないよね」
2人が打ち上げられていたのは浜辺だった。
しかし人影はなく、後方には木が生い茂っている。
浜辺も全く整備されている様子がない。
元いたビーチとは似ても似つかないところだった。