夢の中
□第三夜 夜間部風紀委員
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ガシャッ
黒いブラッディローズに弾丸を入れるとあおいは静かに立ち上がった。
「さてと……私も仲間にいれてもらいましょうか」
―――――――………
「歩ける?」
「う…うん何とか…痛いけど…」
「あら、怪我してるの?」
真夜中なのにも関わらず夜間部目的なのか、寮を抜け出した普通科の生徒がいた。
「あなたは…?」
「私は二条あおい。眠れなくて散歩していたんだけど……それより早く寮に戻った方が…」
そうあおいが言った瞬間…
ザッ
「あなたたち!クラスと名前を言って!夜間の外出は校則で禁止されています!夜は危ないわ、早く寮にお帰りなさい!」
あら…風紀委員のお出ましね。
「怪我してるみたいだし、この子達は私が寮までおくりとどけるわ」
「あなたは…あおいちゃん…って怪我してるの!?血はまずいわ…早く寮に帰って!!」
そう優姫が言った瞬間、辺りの空気が変わった。
ジャキンジャキン!!!
「誰!!!」
「おっかねぇ…さすが理事長仕込み」
「な…ナイトクラス…架院暁先輩!藍堂英先生!やだうそっ…」
架院暁と藍堂英ていうのね……
「あーあっ血の匂いがしたから見にきただけなのにひどいよ優姫ちゃん」
さわっ…
「ホント……ついつい見に来ちゃっただけなのにさあ…」