夢の中

□第三夜 夜間部風紀委員
1ページ/3ページ



ガシャッ


黒いブラッディローズに弾丸を入れるとあおいは静かに立ち上がった。



「さてと……私も仲間にいれてもらいましょうか」




―――――――………



「歩ける?」


「う…うん何とか…痛いけど…」



「あら、怪我してるの?」



真夜中なのにも関わらず夜間部目的なのか、寮を抜け出した普通科の生徒がいた。



「あなたは…?」


「私は二条あおい。眠れなくて散歩していたんだけど……それより早く寮に戻った方が…」



そうあおいが言った瞬間…



ザッ


「あなたたち!クラスと名前を言って!夜間の外出は校則で禁止されています!夜は危ないわ、早く寮にお帰りなさい!」



あら…風紀委員のお出ましね。



「怪我してるみたいだし、この子達は私が寮までおくりとどけるわ」



「あなたは…あおいちゃん…って怪我してるの!?血はまずいわ…早く寮に帰って!!」



そう優姫が言った瞬間、辺りの空気が変わった。




ジャキンジャキン!!!


「誰!!!」




「おっかねぇ…さすが理事長仕込み」



「な…ナイトクラス…架院暁先輩!藍堂英先生!やだうそっ…」



架院暁と藍堂英ていうのね……



「あーあっ血の匂いがしたから見にきただけなのにひどいよ優姫ちゃん」


さわっ…


「ホント……ついつい見に来ちゃっただけなのにさあ…」
次へ  

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ