夢の中
□第一夜 私の生きる意味
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私がまだ5才だったとき一度だけお父様の兄弟、悠様と樹里様の家にいったことがある。
――――――………
「こんにちは。玖蘭あおいです」
「あなたがあおいちゃんね。私は樹里。あなたのお父様の妹よ」
樹里様の第一印象は太陽みたいな人だと思った。
「僕は悠。僕たちにもあおいちゃんと年が近い子供がいるんだ。枢ー優姫ー」
悠さまがそう呼ぶと、部屋の奥から二人の子供がやってきた
「こちらが僕たちの息子の枢と娘の優姫だよ」
「はじめまして!ゆうきです!」
向日葵のような笑顔で笑った彼女をみて、素直に可愛いと思った。
「玖蘭枢です」
(…綺麗な人……)
子供ながらにして彼の持つ不思議な雰囲気とその容姿に一瞬にして私の心は奪われた…。