夢の中

□第二夜 黒主学園
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「ここが黒主学園か…」


長かった髪をばっさりと切り、眼帯をしているあおいからはヴァンパイアの気配はまったくしない。



「ふふ…すっごくたのしみぃ


時計の針は動き始めたわ。
一度動いたソレはもう止まらないわよ…。




――――――………



「二条 あおいです。」



「君があおいさんだね。僕はここの理事長、黒主だよ。よろしくね」



この人が元ヴァンパイアハンターか…
そんな風には見えないわ…



「よろしくお願いします」



「あおいさんが通うのは普通科なんだけど……そろそろ風紀委員がくると思うからその二人から寮の場所とクラスを聞いてもらって」



そう黒主が言うと部屋の外から何やら騒がしい声がした。



バンッ!!!!



「理事長!!零ったらまたサボったんだよ!!!」


「…………」



「もう今回っていう今回は……………て…あれ?……この子………?」



「誰だお前」



「私は二条あおい。今まで体調不良により入学が遅れてしまったて、やっと体調も落ち着いたので今日からこの学園に通わせていただきます。」



「ってことで、優姫と零くんは彼女を寮まで案内してあげて」



「あ、はい!えっと…私は黒主優姫です。あおいちゃん、分からないことがあったらなんでも言ってね!」



………優姫と言われ、直ぐに分かった。この子は枢の妹。今は何故か人間の気配しかしないけどなぜかしら…?

まぁ…そんなのどうでもいいわ。


「で、こいつがもう一人の風紀委員、錐生零だよ!」



「…………」



「ちょっと無愛想だけど悪いやつじゃないから勘違いしないでね…;;」



「ええ、よろしく錐生君」



「………よろしく」
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