夢の中
□第二夜 黒主学園
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風紀委員から一通り説明をうけ、私は今自室にいる。
理事長が気を使ってくれたのか一人部屋だった。
「やっとこの時がきた…」
ずっとこの時を待っていた。
私の気持ちは十年前と同じ……早く枢をこの手で殺したい…。
「でも直ぐには殺さないわ」
貴方にはより深い苦しみを味わせながら死んでもらう。
私は鏡の前にたつと、ゆっくりと眼帯を外した。
鏡にはお父様と同じオッドアイが移っている。
これはお父様との繋がり…
「お父様がうけた痛み…それと同じ…いやそれ以上を彼にあたえてあげるわ…」
鏡に写る自分にもう一度誓い私はまた眼帯をした。
「さーてと…憎い従兄弟の様子でも見に行きますか」