夢の中

□第二夜 黒主学園
3ページ/4ページ



風紀委員から一通り説明をうけ、私は今自室にいる。


理事長が気を使ってくれたのか一人部屋だった。




「やっとこの時がきた…」



ずっとこの時を待っていた。
私の気持ちは十年前と同じ……早く枢をこの手で殺したい…。



「でも直ぐには殺さないわ」


貴方にはより深い苦しみを味わせながら死んでもらう。



私は鏡の前にたつと、ゆっくりと眼帯を外した。


鏡にはお父様と同じオッドアイが移っている。


これはお父様との繋がり…



「お父様がうけた痛み…それと同じ…いやそれ以上を彼にあたえてあげるわ…」



鏡に写る自分にもう一度誓い私はまた眼帯をした。





「さーてと…憎い従兄弟の様子でも見に行きますか
次へ
前へ  

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ