恋一小説続き物

□黒崎先生の事情2
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俺には今好きな奴がいる。
「一護いいだろー入れないし、なんならキスもしねぇから」
「いやだっつてんだろ!!離せー変態眉毛」
今俺を足蹴にしてるこのオレンジ色の髪の青年がそうだ。
黒崎一護、空座町にあるクロサキ医院を一人で任されてる、お医者さんだ。
ちょっと抜けてるところもあるけどそんなところも可愛いんだ。
「死ね!変態死ね!」
「いたっいたたたた!」
ゲシゲシと踏ん付けられるが、そんな足の裏さえ愛おしい。

「まぁとりあえず落ち着け」
今日はしたくない日のパターンだったか、こんな風に嫌がったりするが、たまに……極たまに………極極極本当たまに触らせてくれる時があるんだ。
「俺は落ち着いてる!」
ふーふーと肩で息をしながらまるで威嚇する猫みたいなりながら何処が落ち着いているんだか一護は
「いや今日はコレを渡しに来たんだ」
一護に隠し持っていた紙袋を渡す。
「なんだこれ?」
素直に受け取った一護はがさがさと中身を検分する。
「…?…シャツとネクタイ?」
「いや前にお前のシャツとネクタイ駄目にしちまっただろ?そのお詫び」
「っ」
その時の事を思い出したのか一護は首まで真っ赤になって俯いてしまった。
「気に入らねぇか?」
「いや別に、けどコレはデザイン的に仕事では着れねぇよ」
俺がやったのは黒いストライプの入ったシャツに細身の銀のネクタイだ。
「似合うと思うんだけどな、じゃあ今度切っちまったやつの代わりになるやつ一緒に買いに行こうぜ」
「お、おう…てなにサラっと出かける話になってるんだ!恐ろしい奴だな」
流石に一護でもすんなり流されてはくれないようだ。
「いいじゃねぇかちょっと一緒に出かけるぐらい」
それこそ何にもする余地ねぇよっと言ってやる。別に俺は一護の身体ばかりが目的って訳じゃない、一護といろんなところに行きたいしいろいろやりたい、そこらへんも解って貰いたく思っているのだ。
「今度の日曜に行こうぜ、な!」
「あー今度の日曜用事あるから無理」
わりぃなと言いながら断る理由があったと気楽そうにされる。
くっそ俺だって傷付くんだぞ。
「解ったやっぱり今日はイチャイチャして帰ろう」
そう宣言すると
「なっ!うんーうー」五月蝿い口を塞いでやった、一護はキスに弱いし気持ち良くしてやれば最終的にはなし崩しだ。




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