恋一小説続き物

□黒崎先生の事情4
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ついに今日、恋次は一護と共に出かける事になった。
「デートじゃねぇからな勘違いするんじゃねぇぞ」
しっかり一護に釘を刺されてしまったが、そう今日はこの前駄目にしてしまったシャツとネクタイとベルトを買いに行くのだ。
何故だかだんだん品物が増えている気がするが気にするな。
「解ってる解ってるって今日はお詫びだからな」
一護は本当か疑わしげに睨んでいる。
「くっそめちゃくちゃ高いの買わせてやる」
「いいぜ!一護になら貢いでも全然かまわねぇよ」
「っ、なに言ってんだこの変態眉毛!」
真っ赤になって怒るがそんな顔も好きだ。
どんな用事だろうと一護と一日共に過ごせるのだから恋次は幸せいっぱいだった。
一護はいつものお医者さんスタイルもいいが私服も可愛いらしい。
「さ、行こうぜ!!」





「うはーこのベルトやっぱりカッケー」
買い物で疲れた二人はカフェで少し休憩していた。
「気に入ったのが有ってよかったな」
とほほー恋次は薄くなった財布をなでた。
宣言通りかなり高いのを買わされてしまったのだ。
まあ一護の喜ぶ顔は嬉しいので、しかたがない。
「でもシャツとネクタイはそれでよかったのか?」
一護の選んだのは本当に普通のリクルート用の物だ。
「ああ、俺はこんな頭だろ?仕事の時の格好は硬く見えるようにしとかねぇとな」
恋次も自毛が派手な赤色なのでいろいろ苦労をしてきたが、職業がら一護はもっと嫌なめにあってきたのだろう。
コーヒーを飲む顔が少し哀しそうに見える。
「俺はこの色すっげえ好きだぜ」
わしわしと頭を撫でてやった。
「勝手に触るなって」
一護は嫌がって手を払ったが、いつもの調子に戻ったように感じる。
「この後どうするか…どこか行きたい所あるか?」
実は食事の先も予約をしているが、予約の時間までまだまだ間があった。
「うーんそうだな」
考えあぐねていると
「よう!恋次じゃねぇか?久しぶりだな」

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