羅刹の記憶
□第2章
2ページ/5ページ
家を出てから2人は会話をしていない。
すると、
「あの…」
ツ「なんだ?」
紫苑が話しかけた。
「僕…なんて呼べばいいの?」
ツ「俺の事か?」
「うん…
10代目って呼んだほうがいいの?」
ツ「いや…出来れば名前の方がいい;」
ツナはよほど10代目と呼ばれるのが嫌なようだ。
「名前…綱吉ってこと?」
ツ「あぁ」
「じゃあ…綱吉って呼ぶ…
僕の事も名前で呼んでね」
ツ「分かった。
紫苑か?」
とツナが呼ぶと、
「うん…!」
嬉しそうに笑ったのだ。
それを見たツナは、
ツ「っ////!」
顔を少し赤くした。
ツ「(な、なんだ今の…!)」
「綱吉?」
ツ「っ!な、なんだ」
「いこ?」
ツ「あ、あぁ…」
ツナはまだ芽生えた感情に気づいていない。
――――――――――――――――――――
2人で歩いていると、
山「よっ!」
ツ「山本か」
「おはよう…」
山本が2人の所に来た。
山「おはようさん!
月城も学校に通うのか?」
「うん」
山「そうか!同じクラスだといいのな!」
ツ「そうだな」
ここからは3人で学校に行ったのだ。
学校に着くとツナへの目線が強くなった。
「凄い目線…」
山「ははっ!いつもの事なのな〜」
「そうなの?」
ツ「はぁ…あまりこういうのは好きではないがな」
「人気者なんだね…
あ、僕職員室ってとこに行かなきゃ」
紫苑がそう呟くと、
ツ「案内しようか?」
とツナが紫苑のことを見た。
「いいの?」
ツ「あぁ。
いいよな山本」
山「おう!」
「ありがとう…」
紫苑はまた小さく笑った。
ツ「////(なんだ…この感じは…)」
またツナは顔を赤くしたのだ。