羅刹の記憶

□第2章
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家を出てから2人は会話をしていない。
すると、

「あの…」
ツ「なんだ?」

紫苑が話しかけた。

「僕…なんて呼べばいいの?」
ツ「俺の事か?」
「うん…
10代目って呼んだほうがいいの?」
ツ「いや…出来れば名前の方がいい;」

ツナはよほど10代目と呼ばれるのが嫌なようだ。

「名前…綱吉ってこと?」
ツ「あぁ」
「じゃあ…綱吉って呼ぶ…
僕の事も名前で呼んでね」
ツ「分かった。
紫苑か?」

とツナが呼ぶと、

「うん…!」

嬉しそうに笑ったのだ。
それを見たツナは、

ツ「っ////!」

顔を少し赤くした。

ツ「(な、なんだ今の…!)」
「綱吉?」
ツ「っ!な、なんだ」
「いこ?」
ツ「あ、あぁ…」

ツナはまだ芽生えた感情に気づいていない。


――――――――――――――――――――

2人で歩いていると、

山「よっ!」
ツ「山本か」
「おはよう…」

山本が2人の所に来た。

山「おはようさん!
月城も学校に通うのか?」
「うん」
山「そうか!同じクラスだといいのな!」
ツ「そうだな」

ここからは3人で学校に行ったのだ。
学校に着くとツナへの目線が強くなった。

「凄い目線…」
山「ははっ!いつもの事なのな〜」
「そうなの?」
ツ「はぁ…あまりこういうのは好きではないがな」
「人気者なんだね…
あ、僕職員室ってとこに行かなきゃ」

紫苑がそう呟くと、

ツ「案内しようか?」

とツナが紫苑のことを見た。

「いいの?」
ツ「あぁ。
いいよな山本」
山「おう!」
「ありがとう…」

紫苑はまた小さく笑った。

ツ「////(なんだ…この感じは…)」

またツナは顔を赤くしたのだ。
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