深き水の中

□第1話
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ミオンと呼ばれた少女がおろおろしていると、


ダッ


ぎゅっ



「ひゃあっ!!
ナ、ナツっ!?」




今まで元気のなかったナツがミオンと呼ばれた少女を抱きしめた。
ミオンと呼ばれた少女はさらにおろおろしだした。



ナ「…ぇ…」
「ふぇ?」
ナ「おせぇんだよっ……帰ってくるのがっ
俺がどんだけ…心配したと、思ってんだ…!!」
「ナツ……」



ナツは今にも泣きそうな声でそう告げた。
実際泣いているのだが。
そんなナツを見てミオンは驚いた表情を向けたがすぐに微笑んでナツの頭を撫でた。



「ごめんねナツ…ちょっと時間かかっちゃって……」
ナ「だったら連絡よこせよ」
「えっと…それどころじゃなかったというか…」



とミオンが困っていると、



マ「まずは離れんかバカタレェ!!!」



バシィッ



ナ「ギャンッ!!!」




マカロフの一撃によりナツは壁際まで飛ばされ気絶した。
それにミオンは汗を流した。



マ「ミオン…よく戻って来たの」
「はい…マスターも元気そうで何よりです。
頼まれた依頼は全て終わらせました」


ミオンが柔らかな笑顔をマスターに向けると、


エ「ミオン!!」
「エルザ!!」



赤い髪をしたエルザが笑顔でミオンのところまできた。


エ「元気そうだな!」
「エルザこそ相変わらずだね」
エ「あぁ。
約束通り帰ってきたら私の相手をしてもらうぞ」
「ふふっもちろん。一緒にケーキ食べに行こうね」



なんて女子トークをしているとそのままギルド全体がさらに宴状態になったのだ。





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