望む世界へ
□T章
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イタリア某所
そこの路地裏に1人の青年が居た。
青年は背中に大きな扇子を背負い右手には扇子と同じぐらいの大きさの鎌を持っていた。
青年は鎌に着いた血を振り落とすとそのまま建物に飛び乗り歩き出した。
すると、
?「終わったのかい?」
1人の赤ん坊が青年に近づいた。
「マーモン…」
赤ん坊…マーモンは青年の肩に乗ると青年の頬に着いた血をふいてやった。
マ「また派手に暴れたね」
「まぁな」
青年は鎌をチェーンに戻すと再び歩き出した。
マ「早く帰ろう。
僕もう眠いよ」
「そうだな」
マ「今日は静かに眠れるといいね翡翠」
青年…如月翡翠は微笑みアジト…ヴァリアーのアジトに帰ったのだ。
――――――――――――――――――――
「ただいまー」
マ「今戻ったよ」
翡翠がドアを開けると、
?「おっかえりー♪」
ドンッ
「うおッ!?」
マ「むぎゃッ!!」
?「うししっお帰り翡翠♪」
金髪の前髪の長い青年が翡翠に勢いよく抱きついてきた。
その反動でマーモンは翡翠の肩から落ちた。
「ベ、ベル…ただいま」
青年の名前はベル・フェゴール。
ヴァリアーの幹部で天才だ。
マ「ちょっとベル!危ないじゃないか!!」
マーモンは翡翠の肩にまた乗るとベルに怒りをぶつけた。
ベ「なんだよマーモンいたのか」
マ「ベル…そんなに僕の幻術を味わいたいんだね…」
ベルとマーモンが火花を散らしていると、
「頼むから俺を挟んで喧嘩しないでくれ」
翡翠がため息をついた。
翡翠はベルを引きはがすとそのままある人物の所に向かった。
「ボス、終わったよ」
X「…あぁ」
ヴァリアーのボス、XANXUSは肉を食っていた。
?「う゛ぉぉおい!!!帰ったのかぁ!!!」
「そうだよスクアーロ、だからそんな大声出さないで」
白銀のロングの髪を持つ男、スクアーロの声に翡翠は耳をふさいだ。
ス「お前また派手に暴れたみてぇだなぁ!!
髪に血がついてるぜぇ」
「えぇーマジか…落とすの面倒なのに…
風呂入ってくる」
ス「おぉ」
翡翠はため息をつくと返り血を落とすために風呂に向かったのだ。
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