羅刹の記憶

□第6章
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スクアーロが来た翌日。
紫苑は朝風呂に入る為に早く起きてシャワーを浴びた。
戻ってきて机の上を見るとそこには1つのリングが置いてあった。

「何これ…?」

紫苑はリングを手に取った。
リングは歪な形をしていてもう1つあると完成する仕組みになっていた。

「変な形…
リボーンは何か知ってるかな?」

紫苑はリビングに行きリボーンを探した。
しかし、リボーンの姿が見当たらなかった。

「あの…リボーンは」
奈「リボーン君ならディーノ君と中山外科病院に行ったわよ」
「ありがとうございます」

紫苑は家を出て目的地を目指した。


――――――――――――――――――――

目的地の病院に着くと既にツナと獄寺、山本がいた。

リ「最後の1人が来たぞ」
「リボーン、聞きたい事があるんだけど…」

リボーンはニヤッと笑った。

「コレ、何?」
ツ「紫苑のとこにもボンゴレリングが!」
「ボンゴレリング?」

紫苑はリボーンから説明された。
スクアーロが日本に来た理由はハーフボンゴレリングを持ったバジルを追いかけてきたのだ。
そしてスクアーロが持って行ったのは偽者で本物はディーノが持って来ていたのだ。
リングはボスを守るための守護者に配られたのだ。

「じゃあ僕も守護者?」
リ「そうだぞ。
そしてお前にはもう1つ待たしとくぞ」

紫苑はリボーンからもう1つリングを貰った。
それは既に完成されていた。

リ「紫苑のは“雪”と“夜空”のリングを渡したぞ」
ツ「雪と夜空?」
リ「あぁ。雪の守護者の使命は、
“どんな状況でも全てを凍らせファミリーの進むべき道を記す真実の雪”そして
“悪状況を自らの力で切り開きファミリーを有利に立たせる参謀の雪”
代々雪の守護者はファミリー1の頭脳を持っているんだぞ」
獄「じゃあ、月城ってめちゃくちゃ頭いいんスか?」
リ「あぁ。たしかIQ600じゃなかったか?」
「…うん」
山「頭いいのな〜」

紫苑は俯いた。
それをツナは見逃さなかった。

リ「そして夜空の守護者の使命は、
“大空とともにファミリーを見守りファミリーを絶対的な力で守る完全無欠の夜空”
“ファミリーの傷を癒し、ファミリーに幸運をもたらす希望の夜空”
常に大空と一緒にいるやつが選ばれるんだぞ」
山「月城って凄いのな!」
「そ、そんなことないよ…」

紫苑はリングを見つめた。

リ「夜空に関してはこの世界でボンゴレリングしかない。故に貴重で強大な力があるんだ」
「…僕なんかに勤まるかな…」
リ「安心しろ。俺の目に間違いはねぇ」
「…じゃあ…引き受けるよ…」

紫苑は若干腑に落ちないようだが快諾した。

リ「もう少ししたら紫苑の修行を見てくれる奴が現れるぞ」

すると、

ピカァァァアッ

突然リボーンのおしゃぶりが光った。
その時、

?「待たせたな、リボーン」
リ「いや、よく来てくれたぞ」
ツ「ま、また赤ん坊が…」

そこには白いストールを巻いている茶髪の赤ん坊が来た。赤ん坊の後ろには狼がいる。

リ「紹介するぞ。こいつはコハク。
俺と同じアルコバレーノだ」
コ「よろしく」

コハクと言う赤ん坊は笑顔を向けた。
おしゃぶりの色は白だった。

コ「で?見て欲しい奴ってどいつ?」
リ「コイツだぞ」

リボーンは紫苑を指差した。

コ「ほぅ…」
「月城紫苑です…」
コ「コハクだ。よろしく。
にしても、もうこんな時期か」
リ「あぁ。
コハク、紫苑は夜空でもあるからな」
コ「!それはずいぶん優秀だな」

コハクは驚いた表情を見せた。

コ「そんじゃ、修行に行くか」
「あ、はい」

紫苑はコハクに連れられ病院を後にした。

こうして準備が進められた。
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