羅刹の記憶

□第7章
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翌日
紫苑とコハクは山奥の滝がある場所に来ていた。

コ「それじゃ、ここで修行をするぞ」
「うん」
コ「まず手始めに…
俺と手合わせだ」
「えっ、コハクと?」
コ「あぁ。どれぐらい出来るのか知りたいしな」
「…分かった」

紫苑はチェーンを持った。そして、

ジャキンッ

チェーンを鎌にした。

コ「では…
始め!」

ザッ

紫苑は合図とともにコハクに向かって行った。
そして鎌を振り上げてコハクに攻撃しようとしたが、

ヒュンッ

簡単にかわされてしまった。
しかし、

バッ

コ「!!」

パシッ

紫苑は空いている手に氷の針を作りソレをコハクに投げた。
コハクは驚きながらもキャッチした。

コ「なかなかやるな」
「そりゃどうも…!」
コ「!!?」

紫苑はすでにコハクの目の前にいてコハクに蹴りを一発入れた。
コハクは咄嗟に防御の姿勢に入り攻撃を受け止めた。

コ「(戦闘能力はかなりいい。攻撃の仕方も…
これに羅刹眼が加わると…
面白い事になりそうだ)」

コハクは笑みを浮かべた。

コ「なかなかいいな。
だが」

ヒュンッ

「っ!?」
コ「まだ力を完全には使いなれていないな」
「しまッ!」

バキッ

「ッ!!」

コハクは紫苑の腹を一発蹴った。
紫苑はそのまま後ろに吹っ飛んだ。

コ「咄嗟の防御を氷を使えば出来たはず…
そこはまだまだだな」
「ッ……」

紫苑は悔しそうに歯を食いしばった。

コ「よし、ここまでだ」
「えっ…もう?」
コ「あぁ。
お前に何を教え込ませればいいかがわかった」

コハクは笑顔から真剣は顔にした。

コ「お前には初代雪の守護者が編み出した技を会得してもらう」
「初代…雪の守護者の…」

コハクは頷いた。

コ「初代が生み出した技…
死ぬ気の絶対零度だ」
「死ぬ気の、絶対零度…」
コ「この技は初代ボス…ボンゴレプリーモの奥義、死ぬ気の零地点突破の原型とも言われているやつだ」
「どんな技なの…?」

コハクは紫苑に技を教えた。

「そ…そんな凄いの…?」
コ「あぁ。それと初代雪の守護者の得意技…
氷結陣もだ」
「それも凄そう…」
コ「確かに大変だ…
だがお前が誰かを守りたいと言う強い覚悟があるなら絶対に出来る」

紫苑はその言葉を聞いて顔を上げた。

「…やる…僕はその2つを絶対に会得する…」
コ「フッ
俺の修行はきついからな」
「…お願いします!」

こうして本格的な修行が始まった。
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