羅刹の記憶

□第9章
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山奥

「……」

紫苑は水の上に立っていた。
水を完璧に操るためには必要な事のようだ。
紫苑は目を瞑って精神を集中させている。
すると、

コ「紫苑、今日は嵐らしいぞ」
「…獄寺君…か」

紫苑はあれから守護者戦を見に行っていない。

コ「今回も見ないか?」
「…うぅん…見に行くよ…」

紫苑は水から陸地に移動した。

「……」

紫苑はさっきからずっと悩んでいる。

コ「どうした?」
「…僕…守護者でいいのかなって…」
コ「突然だな」

紫苑は俯いた。

「不安…なんだ…
いつ、捨てられるか…」
コ「10代目がお前を捨てると思うか?」
「…わかんないよ…」

紫苑はそのまま歩きだした。

コ「……」

コハクもあとを着いていった。
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