深き水の中
□第1話
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ある日の妖精の尻尾。
エドラスの一件が終わり久々に平和な日々を過ごしていた時、マスターマカロフにより“S級魔導士昇格試験”の詳細が教えられた。
選ばれたのはナツ、グレイ、エルフマン、フリード、ジュビア、カナ、レビィ、メストの8人だった。
それにより宴が催されていた。
いつも通りどんちゃん騒ぎだが、1つだけ違うところがあった。
金髪の女の子、ルーシィは隣で魚を食べていた青いネコ、ハッピーに聞いた。
ル「ねぇハッピー…なんかナツ変じゃない?」
ルーシィの言うナツ、桜色の髪をした少年は机に突っ伏していた。
いつもの彼ならだれよりも騒いでいるはずだからだ。
ハ[あい…たぶんナツは試験に選ばれたことを報告したい人がいるんだけど、今その人がいないんだ]
ル「へぇ…それで元気ないの…」
ルーシィが驚いたようにナツを見ると、
?「まぁ、無理もねぇな」
ル「グレイ」
黒髪の少年、グレイがルーシィの向かいに座り話しだした。
グ「そいつ今長期依頼を受けててここ3年は帰ってきてねぇからな」
ル「3年も!?その人どんな人なの?」
グ「実力はエルザやミラちゃんと同等だな。
あいつもS級魔導士だし」
ル「エ、エルザと同等!?
それってかなり強いじゃない!!」
ハ[あい!すっごく強いんだよ!]
グ「だが、見た目が全然そう見えねぇんだよ」
ル「?どういうこと?」
ルーシィが聞こうとしたその時、
ギギギギギッ
ギルドの扉が開かれた。
どんちゃん騒ぎをしていたギルドメンバー全員が扉の方に視線を向けた。
視線の先に居たのは、
ル「(えぇ!?す、すっごい綺麗な人!!しかも可愛いし!!)」
海のように綺麗な蒼の髪にロングコートを着た1人の少女がいた。
少女はどこかぎこちない動作で口を開いた。
「た…ただいま…?」
その瞬間、
「「「ミオン!?!?!?」」」
ギルドメンバー全員から歓声が上がった。
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