どんな言葉で
□新しい母さん
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side-kazunari
あのときの父さんの顔は
いままで見たこと無いような真剣な顔で
誰に会わされるのか
何を言われるのか
不安で、正直何をしていたか覚えてない
お昼ご飯は、食欲が無くて
家にあった小さいメロンパンで済ませた
―――ピンポーン
来た。
一体、誰なんだろう。
「かず、来なさい。」
玄関に行った父さんに呼ばれる。
父さんの声から、朝言っていたのは
この人のことだ。とわかる。
「こ、んにちは…」
玄関についた僕は知らない男のひとに
挨拶をした。
すると、そのひとは
「君が、かずやくん?」
「かずなり、です。」
初対面で、というより開口一番
僕の名前を間違えた。
「あぁ…。ごめんね?
俺は相葉雅紀!!」
「はあ…。」
「とりあえず、かずも雅紀も入って?」
気まずくなった僕らに気づいて
父さんは相葉さんを中に通した。