どんな言葉で

□僕の知らない事
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 side-kazunari



 「かず、もう大丈夫?」


 「うん。」



 父さんは話し始めた。



 「かずの帰りを待ってたら、雅紀が

 すごい勢いで家に来たんだ。

 かずを抱えて‘かずなりくんが!’って」



 「俺の仕事の帰りにね?近道したら

 かずなりくん、ほぼ全裸で道に

 倒れてるんだもん。それで、俺は

 取り敢えず上着かけて。そのまま

 智の家に行ったんだ。」


 「かず、なにされた?」


 言えるわけないじゃん。


 犯されてました。なんてさ。


 相葉さんは気づいてるみたいだけど、


 父さんは気づかないみたい。





 「…っ!」


 突然、僕のお腹が痛みだした。



 否、目覚ましたときから痛かったけど


 そこまでじゃないから、放っておいたんだ



 「かず、どうした?!」



 「かずなりくん、まさか…」



 そうだよ、相葉さん。


 あなたの予想は合ってるよ、きっと。
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