どんな言葉で
□僕の知らない事
1ページ/2ページ
side-kazunari
「かず、もう大丈夫?」
「うん。」
父さんは話し始めた。
「かずの帰りを待ってたら、雅紀が
すごい勢いで家に来たんだ。
かずを抱えて‘かずなりくんが!’って」
「俺の仕事の帰りにね?近道したら
かずなりくん、ほぼ全裸で道に
倒れてるんだもん。それで、俺は
取り敢えず上着かけて。そのまま
智の家に行ったんだ。」
「かず、なにされた?」
言えるわけないじゃん。
犯されてました。なんてさ。
相葉さんは気づいてるみたいだけど、
父さんは気づかないみたい。
「…っ!」
突然、僕のお腹が痛みだした。
否、目覚ましたときから痛かったけど
そこまでじゃないから、放っておいたんだ
「かず、どうした?!」
「かずなりくん、まさか…」
そうだよ、相葉さん。
あなたの予想は合ってるよ、きっと。