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□ナミダソラ
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エース「なぁマルコ!」

マルコ「なんだよい」

エース「何でもねェ〜」



いちゃつく男二人をみて
ミキはため息をついた。


ミキ「仲いいね〜
いいねー」


頬杖をついたまま、
嫌味っぽくそう言った。



エース「いいだろ!!」



ミキは好んで嫌がらせをしているのではない。
ただ困っているのだ。


男同士が毎日毎日いちゃいちゃいちゃいちゃ…
そりゃつい最近まで男ばっかりの生活で
そーゆーことになっちゃったのは
仕方ないし、別に悪いとも思わないけど

普通に陸で育ってきたアタシには
少し過激過ぎるのデスガ……



…わかってる。
実は嫉妬してるだけだって。
マルコ、かっこいいんだもん……
さすが隊長ってかんじ。




あ、申し遅れました。
アタシ、ミキっていいます。

先月、白ひげ海賊団にスカウトされたの!

誘ってくれたのはエース。
実は、アタシは悪魔の実のシリーズのひとつの
『ホシホシの実』の能力者で、
星の力を操ることができるの!



出会いは偉大なる航路のとある島。
そこに現れた乱暴な海賊たち。

アタシはたまたまその場にいて、
この能力で懲らしめてやったってワケ。


それをエースに見込まれて、
海賊入りしたの。


白ひげって聞いたときはびっくりした。
あんなすごい海賊の一員になって大丈夫かなって
すごく心配したし、不安だった。

でも案外船長さんはいい人だったし、
みんな優しく接してくれたから、
すぐに溶け込めた。




で、この二人の関係を思い知らされたってワケ。



マルコはアタシの気持ちになんか気付かないで
エースと楽しそうに過ごしてる。

いつかこの気持ちが爆発してしまいそうで怖い。
壊れて、なくなってしまいそう。

どうか、気付かれませんように…
アタシは今日も、
そう星に願った。
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