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□キミナシビジョン
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その島にティーチがいるという情報を聞きつけ、私たちは上陸した。



島には小さな町がひとつある。

こんなところにほんとにいるのかな…



突然エースの足が止まった。
リンはエースの背に思い切りぶつかり鼻を押さえた。



「いったぁ!!
きゅ、急に止まらないでよ…」


「リン、おれたちの情報は正しかったみてェだぜ?」



エースはニヤリと口角を上げた。
目の前には探していた男、ティーチが佇んでいた。



「ゼハハハハ
エースにリンじゃねェか!」


ティーチも私たちが何をしに来たかぐらい察しがついているはず。


リンは剣を抜き、戦闘態勢を取った。



「お前が犯した罪にケジメをつける」


エースの右腕はメラメラと燃え始めた。
何度見てもエースの能力はすごい。



ティーチが食べたのはヤミヤミの実。
その能力を私たちはまだ知らない。
油断しちゃだめだ。



「全てを無に還す闇の引力!
おれの力は能力者を引きずり込む…」


ティーチの右手からは黒い渦が現れた。


「"ブラックホール"!!」



ギュイン!!


「!?」



エースはティーチに引力によって吸い込まれ、
エースが能力を使う暇もなく思い切り殴り飛ばされた。



「!!エース!!!!」


「おれの力の前じゃ、自然系のお前も無意味!!」


「ッ!!」



リンは剣を振りかぶり、斬撃をしかけた。



「!!」

ドゴォン!!!!



ティーチには避けられてしまった。
その隣にあった建物は真っ二つに斬れ、崩れ落ちた。



「…そういやリン、お前は覇気を操る天才だったな。」



武装色、見聞色を完璧に使いこなすリンは自然系の能力者に攻撃できる貴重な人材として船に乗っていた。

武装色を剣にまで行き届かせ、
それを斬撃に乗せることでとてつもない力を発揮する。

剣の技術はみっちりとビスタに叩きこまれている。




「ティーチ、あなたは絶対に許せないよ。」



キッと目の前の男を睨みつけた。




「ゼハハハハ。
おれはお前のその目が好きだ。
ゾクゾクするねェ、ゼハハハ!
エースなんてやめてどうだ?
おれの女にならねェか?」



「ッふざけんなァ!!」



エースが再び攻撃を仕掛けるが
やはりヤミヤミの能力では不利だ。



リンは少しの危機感に駆られながら
再び覇気を纏った。
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