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第三王権者、周防尊がクランズマン、九乃夾架。
そう言えば、ここらでうろつく連中はみんな怖気づく。
突っかかってきたのはそっちなのに。
あたしはただ街を歩いていただけなのに。

単細胞、早漏、脳みそすっからかん。
どいつもこいつも相手になんない。イラつく。

そんな力で吠舞羅をコケにしようなんて、100年は早い。
吠舞羅は悪い奴だけじゃない。
いや、吠舞羅に悪い奴なんて1人もいない。
仲間想いで、純粋にキングを慕い、吠舞羅を守るために戦う。

いつのまにか出来上がったチームは、すごい勢いで大きくなり、勢力を伸ばしていった。
その分だけ仲間が増え、一段といいチームになって…

あたしも、周防尊に力を与えられ、救われ、この赤の力を使うときはいつだってチームのため。
施設と決別して以降、この力を自分の為に使ったことは1度もない。

吠舞羅が好き、大好き。
吠舞羅のためなら何だってできるよ。

だからあたしは戦う。
吠舞羅を守るため。
仲間に手出しは一切させない。

退屈な小競り合いだって、絶対手を抜かない。
これ以上吠舞羅に関わろうだなんて思えなくなるくらい、完膚なきまでに叩きのめす。

No blood, No bone, No ash,
血も 骨も 灰すら残さず焼き尽くす

クランズマンは、王を守るためにある。尊を守るための力。
尊のためなら命も捨てる。という覚悟は、いつだってできてる。
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