φ(..)

□初めましてはトラウマです
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「痛い痛い。ほらさっさと中見てみろよ」


「ムギュ!?」


叩き続けていると手紙を見ていた榊が面倒そうに手紙を顔に押し付けてくる
俺のファーストキスが!!なんて冗談を言う余裕すらなく手加減無しで押し付けてくる榊の腕を慌てて外しにかかる
鼻が潰れる!ペシャンコになっちまう!榊め俺がさらに平凡になっても良いのか!?


「ん゛ー!!っは……俺の鼻無事だったぁ」


「おぉ大丈夫だったか」


「榊おまっ…いやそれよりも大変だ、この手紙………鈴沢のじゃない」


「まだ中見てないだろ?」


文句を言うよりも先に大変な真実を伝えると意味が分からないという表情の榊が理由を聞いてくる


「ふっ甘いな榊。鈴沢から貰う手紙は何時も微かに甘い香りがしている。だがこの手紙からは確かに香水の香りはするが鈴沢が付けてる甘いのじゃなく色々混ざりあったよく分からない匂いがする!つまり!」


「つまり手紙の匂いが違うから鈴沢じゃないということだな長ぇよ」


俺の言葉取るなよ!!折角ミステリードラマのように格好良く決めるつもりだったのに

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