φ(..)
□未定
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今の状態を見る限り零だけじゃ何時までたっても先になんか進まねぇよ
手を繋ぐだけで数年かかるんじゃね?俺達健全な高校生!短い青春は楽しまないと!
零の反応を見ればピクリとも動かない
あれ?あまりの急なステップに追い付けず思考停止しちゃった?
「零…大丈夫かにやぁ?」
「今すぐ…集めろ」
「……へ?」
ごめん小さすぎて聞こえなかった
もう一度よく聞こうと耳を近付けたら何故か拳が飛んできた
近付いたせいで避ける暇もなくマトモにくらって痛い…横暴すぎるだろ
「今すぐ佐藤が昼に食べそうなものを集めろってんだ」
「イタタ…集めろって何食べるかも分かんないのに無茶な、それに弁t」
「文句あるのか」
「あぁ…いえ。アリマセン」
さっきの考えやっぱ訂正しよ……
零は佐藤君の前だからこそ大人しいんだ
背筋が凍りそうな程冷たい視線を受けながら殴られた痛みも忘れて急いで購買まで走り出す
今の時間って何か置いてあったかな…?
無かったら外まで買いに行かされそうだ…嫌だなメンドクサイ
でも気付けばさっき感じたモヤモヤはどっかにいっちゃった
何だったんだろ?……まぁいっか
「なぁ…要」
「ん〜なに?」
滅多に自分で行くことの無い購買を思い出してると後ろから声がかかる
なんでかな、嫌ぁな予感がしちゃうんだけど
「なんでお前…下の名前で呼んでんだ?」
「それ今更!?ちょっと嫉妬したなら呼べば良いじゃん!!俺にあたるなよ!!」
馬鹿!俺の素直すぎるお口黙れよ!
慌てて口を塞ぐも出た言葉は取り消せるわけもないので、後ろの般若から逃げるためにスピードをあげれば向こうの走る早さもあがる
購買に行く筈がなんで命懸けの鬼ごっこになってんのさ!!
「助けてー!!健人くーん!!」
「また呼びやがったな!羨ましい!」
「な、なぁ榊今呼ばれた気が…」
「気のせいだろ。気になるなら授業抜け出して見に行くか?」
「目立つからヤダ」
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