*円堂と風丸の幼馴染の少女の話*

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今日はまず、担任に頼まれた手紙の修正して、数学の先生に頼まれたプリントを運んでそれと、新聞部の手伝いをして・・・あー、あと茶道部にも顔出すんだっけ・・・。






私は何故か人から何か頼まれることが多かった。
それは昔からだったし、皆の役に立てるから私的にもうれしい。






お昼ごはんは守といちと食べる約束してるんだけど、いちは爆睡してるし、守は確か4時間目が体育だったなーとか考えていたら向こうから速水君が歩いてきた。





「なー暈舞、風丸から聞いてるかも知れないけどさ、今日陸部のマネジが皆欠席でさー、もし暇なら色々手伝ってくれねーか?」





そう言えば、最近陸部で風邪が流行ってるっていちが言ってたなー。
まぁ、今日は比較的頼まれ事も少ないし、放課後には時間が空くだろうと思い、二つ返事でいいよーと伝えた。





速水君はサンキューと言いながら自分の教室へと戻っていった。
さて、いちは守が来るまで寝かせておくとして、さっさと手紙の修正を終わらせてしまおうか・・・。
プリントを運ぶのはご飯食べ終わってからでいいし、その後そのまま新聞部へ行ってしまおう。確か新聞部はお昼休みも活動してたはず・・・。
茶道部はその後に行けばいいでしょう。





そんな事を考えていたら廊下の方から守の声が聞こえてきて、守が教室に入ってくる頃には手紙の修正も終わっていた。
よし、ぴったりだ。





守は教室に入ってくると私達の所に歩いて来て、私に"わりぃ、遅くなった"と言ってから隣で寝ているいちを揺さぶり、





「おーい、かーぜーまーるー!起きろー!!」





といちを起こしにかかった。
寝起きの良いいちは直ぐに目を覚まし守の大きな声に顔を顰めつつもお昼ごはんの準備を始めた。





3人でお昼ごはんを食べつつ先ほど速水君が来て、陸上部のマネジの手伝いをする旨をいちに伝えた。





「本当か!?良かった・・・。でもマネジの仕事結構あるぞ?大丈夫か?まぁ、俺も手伝えるとこはもちろん手伝うけど・・・。」





いちによると最近マネージャーが全員揃う事が少ないせいで人手不足になり仕事が溜まっているのだとか・・・。
まぁ、今日は昼休みにやることを終わらせてしまえば放課後はたっぷり時間があるわけだし、うん。大丈夫でしょう。





「大丈夫だよ。私放課後暇だし!」





「ならいいけど・・・。六花はあくまでも手伝いなんだから、無理はするなよ?」





「ありがと。大丈夫だって。」





いちは本当に優しい。仕事が溜まっているなら私に全部任せてしまえばいいのに・・・。
まぁ、いちにそんな事は出来ないのだけど。
私はマネジの子達が復帰して来た時に出来るだけ仕事が少なくて済むように頑張ろうと心に決めた。











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私たちの話を聞いて守がぽそりと"部活か・・・。"と呟いた気がした。










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