*二度と会えない大好きだった少年の話*

□-バレンタイン2013*No.2-
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はらはらと舞落ちる白がうっすらと作り出した絨毯を踏みしめながら今年に入って何度目の雪だろうと考える。





今年は寒い日々が多かったので雪が降る日も多かった気がする。
マフラーくらい巻いてくれば良かったなーなんて考えながら目的地に向かう足を速めた。








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デパート内をふらふらと周って2人にあげるプレゼントを探す。
キラキラしてたりふわふわしてたり様々なお店があるけどどれも素敵だと思う。
しかし同時に私には全く合わないなーなんて考えてしまう。
今まで女の子らしいことなんてしてこなかったし特に興味もなかったから仕方ないか・・・。





特に目的のお店があるわけでもないのでふらふらとしていたのだが、ふとあるお店の前で足を止めた。





そこはとっても可愛らしいお店でキャンディーやチョコレート、クッキーなどの詰め合わせが売られていた。
一目見た時から瞳子ちゃんの事が頭に浮かび、きっとこんなのだったら喜んでくれるだろうと思い、購入することにした。





レジのお姉さんにプレゼント用に可愛くラッピングしてもらいヒロトへのプレゼントを探し周ることにした。





・・・決まらない。なかなか決まらない。
そもそもヒロトの好みなんて知らないし、お菓子類を好んで食べているところをあまり見ない気がする。
昔の記憶を引っ張り出してヒロトの好みを思い出そうと頑張った結果、昔からココアなど甘いものを好んで飲んでいたような気がする。
そう言えばキャラメルなんかも食べていたような・・・。





結局ヒロトにはココアとキャラメル味のクッキーの詰め合わせに小さいチョコが少し入っているものにした。





2人へのプレゼントを決めたのは良いけれど、なんか物足りないような気がしてその後もしばらくデパート内をふらついていた。
そんな時ある広告が目についた。





"バレンタインの気持ちに少しの花を添えて・・・"
それはお花屋さんの広告だった。





なんとなくで花屋に入って色鮮やかな花を眺めていたら店員のお姉さんが話しかけてきた。
お姉さんはすごくフレンドリーで優しくて、私に花言葉や意味など色々教えてくれた。
そんなお姉さんに相談しつつ助言を貰いつつ、ヒロトにはシオンの花、瞳子ちゃんにはフリージアの花を送ることにした。





それそれをラッピングしてもらい、バレンタインのプレゼントと小さな2つの花束(束と言うほど大きな物ではないが・・・)を手に持ち私は帰路についた。








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*2人が喜んでくれるといいな・・・



*てか外さっむい!!凍るわ・・・










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