K

□【赤の姫U】
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暗い路地……。
赤い少女、ただ一人……。


凛華「情報は、無し……か……。」

アタシは飛んできた赤い炎の蝶を見ながらそう言った。
暗い路地を抜けて、アタシの家である 【Bar HOMRA 】に帰って行った。

凛華「ただいまー。」

草薙「お帰り。どないやった?」

凛華「十束さんに関しての情報は、無かった……。皆は?」

草薙「まだ犯人探しや。それより凛華、まだ食べとらんやろ?これ作ったけん、食べな。」

凛華「うん……ありがとう。」

アタシは出雲さんが作ってくれた朝食を、食べた。
すると、階段を下りる音が聞こえた。

アンナ「……おはよう。」

草薙「おはようさん、アンナ。今日は偉い早いなー。朝食、食べるか?」

アンナ「……うん。」

アタシにも、おはよう。と言って横に座った。

凛華「ねぇ、出雲さん。何かお店のことで、手伝うことある?皆居ないし、暇だもん。」

草薙「そやな……。ほな、お使いに行ってもらってもええかいな?」

凛華「うん。いいよ。何買ってきたらいいの?」

草薙「ちょっと待ってな、メモ書いとくけん。」

出雲さんは、買い物リスト表を書いて、アタシに渡した。

凛華「OK!行ってきます。」

と言って、出ていこうとしたところ、後ろの服の裾が引っ張られるような、感じがした。
振り向いて見ると、アンナが引っ張っていた。

アンナ「私も……行く。」

凛華「分かった。じゃあ、アンナの朝食が終わったら一緒に行こう。」

アンナ「うん……!!」

草薙「だったら、余った金で好きなん買ってきー。」

凛華「よし!お菓子、いっぱい買おう!」

アンナ「うん。」

アンナが朝食を食べ終わった後、アタシはアンナの右手を繋いで、店から出た。
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