K

□【赤の姫X】
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クラウズマンとしての、赤き炎……。
姫としての、赤き蝶……。


十束さんを殺した犯人を見つけ、探して、数日後。
バーでは、出雲さんはグラスをふいてて、アンナが地図を広げ、ビー玉で占っていた。

アタシはこの時間は、いろいろだが、今日は出雲さんの手伝いをしていた。
あの日から、夜刀神狗郎がいった『違う』っていう言葉の答えを考えていた。

八田「鎌本ぉぉぉ!!!!」

鎌本「ちょっ!!八田さ」

勢いよく飛び出してきたのは、美咲と鎌本。
しかも、なんか美咲、きれてる?

鎌本が言いきるまえに、美咲が鎌本をカウンターに投げつけた。
みごとヒットし、草薙さんの手からグラスが落ちてしまった。

パリン……!!

あちゃ……。
これは、ヤバそうだね……。

八田「かぁまぁもぉとぉぉぉぉぉ!!!!」

鎌本「や、八田さん!!ギ、ギブ、ギブ……!!」

美咲と鎌本がタックルをくんでいた。
出雲さんのほうを見ると、割れたグラスを見て、半笑いの状態になっていた。

あーあ……二人とも、知らないよ?

草薙「お前らぁ……!!!!」

いつの間にか、カウンターをぬけだして、美咲と鎌本の頭をわしづかみにしていた。

草薙「ええか、お前ら!!!!このバーはなぁ!!!!」

八田「い、いい痛い!!痛いっすって!!」

出雲さんの握力、ハンパない……!!!
この店にいるときのルール。
店内の物は、けして傷つけてはいけない。ルールを破ると……まぁ、この様だ。

アンナはその様子を見て、ため息をついた。

草薙「で、何が原因なんかな?ボーイズ……?」

八田「こ、こいつが尊さんの」

鎌本「えっ!?」

草薙「尊が?何やて?」

八田「こいつが……」

まだ愚痴を言ってるよ……。
アタシは手伝いを終えて、アンナの方にいった。
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