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□【赤の姫Y】
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赤と青の衝突……。
煌めく炎の蝶……。
アタシと出雲さんと、美咲とアンナはバーの中で、地図を広げて見ていた。
地図の上にあるビー玉が、回りだす。
アンナ「……くる。」
ビー玉は、一ヵ所に集まった。
草薙「学園島の生徒か。…よりによって、また手出しにくい所におるな…どないしょか……。」
カラン!!
草薙「八田ちゃん?」
凛華「ちょっと!待ってよ!」
アタシもバーから出ようとしたとき、出雲さんに腕を捕まれた。
草薙「凛華は行ったらあかん。」
凛華「美咲のフォローするだけだから〜。」
草薙「それでも、今回はあかん。」
凛華「うー……。」
アタシは諦めた様に顔を膨らませて、出雲さんが手を緩めた。
その瞬間、捕まれた腕から炎の蝶が沢山羽ばたいた。
アタシの姿がみえないぐらいにね♪
出雲さんの手が完全に離れた時をみはからって、バーをとびだした。
──────────
凛華「美咲ー!!!」
八田「凛華!?」
アタシは息をきらしながら、美咲のほうに走って行った。
八田「お前、脱け出して大丈夫なんか!?」
凛華「多分、後で出雲さん説教されると思う。」
鎌本「また無茶して来たんですか〜。」
凛華「だって、行きたかったんだしー。」
八田「ったく……。無理すんなよ。」
凛華「うん。」
アタシと美咲と鎌本の三人は、犯人がいるという学園島【葦中学園】の改札口の手前に来ていた。
ここのセキュリティのレベルは高いし……。
どうやって、入ろうか……。