K

□【赤の姫Z】
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姫に選ばれた器
姫が選んだ色……。


学園島にのりこんでから、数ヵ月たった。セプター4もやっぱり絡んできたし……。
すると、お店のドアが開いた。
え?まだ、開店前だよね……?

「開店前だけど、いいかしら?」

凛華「世理さん?」

淡島「久しぶり。あの日以来ね。」

髪下ろしているし、私服だから、プライベートかな?

草薙「こんなべっびんさんに言われたら、断れへんな〜。」

世理さんって、普通の服とか着たら、取っても綺麗に見える。

草薙「ご注文は?セプター4、淡島世理副長。またの名を、ツンドラの女。」

淡島「貴方。自分の部下に、可笑しなこと吹き込まないでくれる?」

草薙「だって世理ちゃん、つれへんもん。」

この二人は、仲がいいのは知っていたけど……。一体、どういう関係なの?

淡島「マティーニを。」

草薙「ウィ、マドワゼル。今日のレシピは?」

淡島「そうね……。ジンガー4に、ベルモット1。そして、あんこを5でお願いするわ。」

草薙「ウ、ウィ、マドワゼル……。」

相変わらず……。出雲さん、凄い嫌そうな顔をしてるよ……。
まぁ、そうだよね。お酒にあんこって……。

淡島「凛華も飲む?」

凛華「世理さん。アタシ、未成年。」

淡島「あら、そうだったわね。凛華って大人っぽい雰囲気だから、勘違いしたわ。」

凛華「お世辞言っても、何も出てこないよ?」

淡島「お世辞じゃないわよ。」

草薙「そう言って、俺らの姫を、セプター4に誘わんといてや。」

出雲さんが、マティーニを置きながら言った。少し目が笑っていない……。

淡島「あら、別にそんなことは思っていなかったのだけど。よかったら、セプター4に入る?」

凛華「遠慮するよ。アタシの居場所はここだから。」

淡島「あら、残念。」

と言って、世理さんは笑った。
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