オリジナル
□Trick or Treat
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俺たちは歩きながら、壁を叩いていた。
──コン、コン…。コン、コン…──
ミレ「ライ、どう?」
ライ「……ねぇな。」
数分歩いていると、
──コォォォン…──
ライ「ストップ!」
俺は立ち止まった。
今、音が響いた‼︎
ミレ「あった⁉︎」
ライ「響くところがあったから、多分、あると思うけど…。」
俺たちはもう一度、周囲の壁を叩いたが、さっきみたな音は、しなかった。
ギル「ったく、どこなんだよ。」
ミレ「ライの聴覚は正しいから、ここらへんに、あるはずなんだけど…。」
何度も叩いてみたけど、やっぱり響くとうな音はしなかった。
リク『……床は?』
床…?そっか!床があった‼︎
もう一度、歩いてみると、
──コォォォン…──
ライ「あった!」
ギル「すげー、さすが、リク。」
床にある隠し扉を、開けてみると、長い階段が続いていた。
しかも、暗い…。うわ…、不気味。
ライ「行くか。」
ミレ「OK!」
俺たちは、階段を下りていった。
──────────────
リラ『どう?』
ライ「どう?って言われてもな…。」
ギル「とにかく、長えよ。この階段。」
リングのライト機能で、あたりを照らしながら、歩いているけど、何も出てこない。
ミレ「そっちは?」
ジレ『発信機をたどって、その道を探しているけど、みつかんない。』
と、ジレがいった。
頭脳派でも、分からないことって、あるんだな…。
カイ『ってことは、かなり密告にされているわけだ。』
ギル「ある意味、ここってすげえな…。」
しばらく、階段を下っていくと、硬い扉があって、その横に、9つの正方形のボタンが並んでいた。
ミレ「リラ。これできる?」
リラ『やってみる。』
リラが答えたあと、数分すると…
リラ『よし!解けた!』
ミレ「さっすが〜♪」
すげえな。さすが【操作】の能力だよ…。
いろんな意味で、恐ろしいけど。
リラ『じゃあ、順番に言うから。1つでも間違えたら、そこで終わりよ。』
ミレ「大丈夫!」
ミレはリラがいった通りの順番で、ボタンを押していった。
すると、鍵があいた音がして、扉があいた。
ライ「うわぁ…。」
ギル「すげぇ…。」
扉の向こうは、キラキラ輝く宝石などが、いっぱい飾っていた。
ここか…。
ギル「さてと、【マリアの涙】は…。」
しずくの形をしていて、水と同化する宝石…。
【マリアの涙】を探しているとき
───カチッ…───
ライ「え?」
そして…
───ガシャン‼︎!!───
「「「!?」」」
ギル「なんだよ⁉︎これ⁉︎」
俺たちは、鉄の柵の中に嵌められた。
しまった…!罠か…!