K T

□お互いの事
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尊さん死んでません。シツチョーとキングは仲いいです。そしてお互い美咲と猿比古にべったべたです。

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とあるデパートに彼らはいた。

「おや、周防尊、じゃないですか」

「あ?」

一人は東京法務局戸籍課題四分室通称セプター4の室長、そして青の王宗像礼司

もう一人はストリートギャング吠舞羅のトップであり、赤の王周防尊だった。

「お前もこんなところに来るんだな」

座っている周防のとなりに腰を掛けると、近くにいる女たちは少し顔を赤らめながら通り過ぎていく。

しかし、そういうことに鈍感な二人は全く気付かない。

「何でテメェがこんなところにいるんだ」

「それは私が先に聞いたんですが……。まぁ、伏見君と『デート』しに来たんですよ。そういう周防はどうなんですか」

仕事より砕けた様子を見ると今日は完全にオフなのだろう。

「俺は八田と「『私の』伏見君はですね」俺が話しているだろう」

「あなたのことなんて興味ありませんから」

「八田は絶対お前のとこの伏見より可愛い」

十束がこの言葉を聞いたら絶対笑うと思う様な言葉をさらっと口にする周防。

しかし、宗像もそれに負けない。

「いえいえ、伏見君のほうが百倍は可愛いですよ。この前なんて誰もいないところで足の小指ぶつけて痛がってしゃがんでいたんですが、周りをきょろきょろしてから、なんでもないような顔をして立ち上がった瞬間秋山君が入ってきてどうしたのか聞いていると少し焦って『なんでもない』って言っていたんですがその時の伏見君がほんと可愛くて」

「フン。そんな事か。この前八田なんて間違えて酒飲んで『尊さん、チューしてください』って涙目上目づかいで言ってきたぜ」

周りから見たらいい大人が何言ってんだ、という目で見てるが、先ほどと同じく鈍感な二人は気付かない。

「その程度か、伏見なんてこの前な……」

テンションが上がってきたのか敬語を忘れている宗像。

「八田がこの前……」

そして自分のキャラを忘れかけてきた周防。
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