夏目友人帳
□6話
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「斑が…」
「ニャンコ先生が見つかったのか!?」
「見つけたけど、ここは妖の世の入り口なんだよね…。なんでこんなところに…」
「入り口?ただの木の間じゃないのか?」
「木の間が入り口になってるんだよ。今の状態だと貴志は危険だから置いてきたんだけど…」
「行く」
「そういうと思ったよ」
当たり前じゃないか。
にしてもニャンコ先生なんで妖の世に…。
いや、まぁ、ニャンコ先生も妖怪だし、妖の世にいてもおかしくないけどさ。
「とりあえず面はつけないとね」
そういうと瑞樹は懐から〔封〕と書かれた面を取り出し、俺に取り付けた。
「これでよしっと。それじゃ、行きますか。あ、離れないでね?いくら面をつけてるって言ってもとれちゃったらサカナにされちゃうから」
「あぁ、わかった」
そうして踏み込んだ瞬間。
回りの雰囲気ががらりと変わった。
「――え?」