うたぷり

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「トキ兄〜、これ大丈夫?おかしくない?」



「私の水月です、大丈夫ですよ。 音也、早くしないと置いて行ってしまいますよ」



「わぁ〜!ちょっと待ってよ〜!! 課題が見当たらな…あ!こんな所にあった!」



「はぁ…」





翌朝、少し早めに部屋を出て、僕はトキ兄と音くんの部屋へとやってきた。

浮かれていたのか少し早すぎた僕は、トキ兄に制服のチェックをして貰っていて、音くんは昨日したはずの課題がどこかへいったと探している。

そうこうしているうちに時間となり、トキ兄の言葉に音くんは見つけた課題を片手に廊下へ出てきた。





「ごめんね、二人とも〜。 なかなか見つからなくて…」



「ううん、大丈夫だよ。 時間はまだあるから」



「水月、薬はちゃんと持ちましたね?」



「うん。 それじゃ、行こうか」





音くんは、せかせかと課題を鞄に入れる。
それが終えるのを見、僕たちは学校までの道を歩み始めた。

途中ジロジロと見られるのが分かったけれど、気にせずにトキ兄と音くんに挟まれて教室までついた。
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