うたぷり

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「きゃーっ!レンさまぁ!!」







和んでいる僕の耳にぐわんと響いた黄色い声。
何事かと後ろを振り向けば、見事に制服を着崩して女の子を相手しているレンが視界に入った。







「おや、子猫ちゃんが登校していたとは。 失礼、レディ。 おはよう、子猫ちゃん。今日も可愛らしいね。どうだい?一限目の授業サボって校内デートでも」




「おはよ、レン。 校内デートはちょっと…。 ってかトキ兄、そんなにレン睨まなくても…」







レンは僕が教室に来ていることに気づき、周りにいた女の子から離れ、僕の前に立つとあいさつ…と口説き?を始めた。


当たり前だけど、僕はレンのお誘いを断る。さすがにデートは…ね。
僕の言葉にレンは「残念」というが、その言葉に似合わず顔はニコニコしている。


そんなレンとは逆に、トキ兄は不満に満ちた顔をしてるけど、トキ兄は小さい頃からこうなので、特に気にしない。
と言ってもあまりに睨んでたから一応口には出すんだけど。







「レン様と水月くんのツーショット!!」
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