うたぷり

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「38度…。 真斗、酷いなら学校に出てこないで寝てないと」






僕はレンから龍也さんに一限目は休むと告げてもらい、一時間は真斗と一緒にいることにした。


 
真斗は思いのほか熱が高く、自室へ戻ると気が抜けたのかベッドへズルリと落ち、息が上がっていた。


とりえず真斗の上着とベルトを奪い、近くにあったハンガーに掛ける。






「すまない、水月…」




「真斗が悪いんじゃないし、謝らないで。 んー、薬置いてる?」




「…俺の棚の一番上に確か風邪薬があったと思うが…」




「朝ごはんは食べたよね?」




「ああ」





薬の所在地を聞いた僕は、部屋に備え付けられている小さなダイニングへ移動し、水と真斗の言った通り机の上にあった風邪薬を持って真斗のもとへと戻った。
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