とりこ
□9話
1ページ/3ページ
「おー、サニー。久しぶりだな」
「2ヶ月で久しぶりもねぇだろ。―の前は半年会ってなかったし」
「あれは長すぎだって!たまには顔出せよ、んで食材もってこい」
「後者が本音だろ。―で、ミズキ。こいつが十夢な」
うん、知ってるよ。
漫画で見るよりイケメンだね十夢さん!
そして黒いね!
めっちゃ日焼けしてるよー。
その年でおちゃめさんなんだなぁ…年齢しらないけど。
にしてもやっぱ初対面の挨拶じゃないとおかしいよね。
「始めまして、ミズキです」
握手を求めれば気軽に「十夢だ。よろしくな」と握ってくれた。
「いつまで握ってんだし!」
「ははは。男の嫉妬は醜いぜ?サニー。それはそうと、食材取ってきてくれたんだっけ。いやー助かるよ。最近トリコが来ねぇから市場がイマイチ賑わなくて…って、おまっ!!それドムと酒乱牛じゃねぇか!!」
「あぁ、ドムはレの捕獲品だし。酒乱牛はミズキな」
食材に目を丸くしている十夢さんがサニーの言葉でさらに目を見開いた。
そりゃもう目玉落ちんじゃね?ってくらい。
「見た目によらず強ぇんだな…」
どうも。
「ドムはキロ4万でどうだ?」