うたぷり
□2
2ページ/8ページ
「こちらこそ、よろしくお願いしますね。 あ、敬語はいらないですよぉ? 僕のことは、なっちゃんとでも呼んでください。 それと、みーちゃんって呼んでもいいですか?」
「うん、いいよ。なっちゃん」
「わぁい!ありがとうございますぅ〜!」
ふわふわと周りに花が散って見えるような笑顔を向けるなっちゃん。
なんか大きいわりに可愛い人だなぁ。
急に抱きつかれるのはびっくりするけど、話しやすそう…。
「ってかシノミー、聖川はどうしたんだい?」
レンが聖川って人のことを訪ねると、なっちゃんは「あれぇ?僕としたことが翔ちゃんを追いかけるのに夢中でおいてきちゃいましたぁ〜…。あ、でも大丈夫みたいですよぉ? ほら」と自分が来た道を指差した。
「四ノ宮、お前まで走り出していったいどうしたというのだ。…む?この女性は…?」
そこにいたのは青髪の美人な人で、僕を見て首をかしげた。
「あの、僕、一応男…なんですけど」