うたぷり
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「幸せ…! まさしく目の保養だわ!」
「「きゃーっ♡」」
そんなやり取りをしていると、レンの背後からまた黄色い声が上がる。
…なにかそんなにあなた達を喜ばせるようなことをしただろうか…。
っていうか、ここまで来ると怖い。
僕はそっと近くにいた翔の後ろへまわり、きゅっと翔の制服の裾を掴んだ。
「水月?」
「…ごめん。 ちょっとあーゆーの慣れてなくて…」
若干怖い。
そう伝えると翔は「あー、まあ、あこまで行くと怖いよな。 あれを相手できるレンはスゲェと思うわ。毎回」と僕の心情を察してくれ、腕を伸ばして頭を撫でてくれた。
おかげで心が安らいだ気がする。
何回も言うけど、翔可愛い。
まぁ、そんな時間が長く続くわけもなく…、龍也さんが来て授業開始になった。