うたぷり

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とりあえず喧嘩の原因は手を繋いだことだと分かったから、僕は二人の手を繋ぎ、真ん中で二人に挟まれる形になって「ほら、行こう?」と店へ行くことを促す。


僕の行動に二人は一瞬驚いたような顔を見せたけど、すぐに笑顔になって歩いてくれた。





「着いたぜ」





そういわれて立ち止まったのは、ショーウィンドウにいくつもおしゃれな服を着飾ったマネキンの置いてある、ごく一般的にあるお店。
どうやらここは翔の行きつけだった店の系列らしく、こっちへ来てからちょこちょこと行っているらしい。





「おお〜、流石翔行きつけ系列…。 Sサイズがいっぱい」



「そこじゃねーよバカ!! …まぁ、Sサイズ結構あるけどよ…」





店内に入って気が付いたこと。
それはSサイズが豊富!!


うん、僕としてはとてもうれしい。
なんせ普通にお店に行っても、Sサイズってあんまり置いてないんだよね…。


だからたまに服がぶかぶかだったりするけど、ここだったらそんな心配もないしいいな。
服の種類も結構あるし、なによりデザインが好き。


今度から僕もここに来ようかな。





「ねぇねぇ、これかっこよくない!?」





そんなことを考えていると、音くんがさっそくいいものを見つけたのか、駆け寄ってきた。
持っているのはTシャツで、ちょっとシック。
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