うたぷり

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「真斗、ちょっと起きて? 薬持ってきたから」




「場所、分かったか?」




「うん。整理されてたからわかりやすかったから。 はい、薬。飲める?」






真斗は僕の言葉に「大丈夫だ」と返し、薬をごくんと飲みこむと、僕にコップを預けてベッドへ体を沈めた。


しばらくすれば、眠気が来たのか真斗はゆっくりと瞼をおろして眠りに入っていく。





「お休み、真斗」






そういいながら、そういえばトキ兄が昔から僕が風邪ひいたりしたときは必ずおまじない≠してくれたな、と思い、真斗の額と左頬に軽くキスを落として僕はそっとその場を後にした。







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