【END and RE:TURN】

□始動
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すさまじい轟音によってシンジは意識を覚醒させた。

「ここは…」

周りには瓦礫しかなく、空では戦闘機がある方向に向かって、一直線に飛行している。

そして、その行く先には―

「…使徒だ。」

―市街地を闊歩する異形の姿が、そこにはあった。



同時刻、NERV本部―

「―全弾、目標に命中!!」

「目標の状態は!?」

「…損傷軽微!?
以前こちらに向けて進行中です!?」

「馬鹿なっ!?
あり得ないっ!?」

その様子を遠くから二人の男が眺めていた。

一人は中年近くで、顎髭をはやし、もう一人は白髪の、初老の紳士といった表現がピタリと当てはまる。

「やはり、通常兵器では使徒には勝てんか…」

「あぁ、使徒はエヴァでなければ倒せん。」

「いい加減金の無駄だという事を教えてやったらどうだ?
これまでので国が一つ買えるぞ?」

「すべてはシナリオのうちに過ぎん。
彼らも指をくわえて、ただ見ているわけにはいかんのだろう。」

そう言って男達は再びモニターに目を移した。
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