【END and RE:TURN】
□再会ー壱ー
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「……やっぱりここか…」
気が付くとシンジはベッドで横になっていた。
「また、気絶したんだ…」
ーアスカが居たら笑われてるんだろうな…
そんなことを考えていると病室のドアが勢いよく開いた。
「シンジ君っ!?」
「ミサトさん…」
「良かった、本当に良かった…」
そう言いながらミサトはシンジを抱きしめたのであった。
*
「えっと、嬉しいんですけど、そろそろきついんで…」
いつか聞いたアスカの言葉をミサトに言う。
「あら、ゴミン、ゴミン。
一日中寝てたから心配しちゃった。
でも、もう大丈夫みたいね?」
その時、再びドアが開いた。
「…あらミサト、来てたの?」
「あっ、リツコ…てことはあたしは出てった方がいいわね?」
「…いいえ、あなたがいた方がシンジ君も話しやすいでしょ?」
「あ…」
「そうなの、シンジ君?」
「あっ、いえ、その、えーっと……はい…」
「じゃあ、決まりね。」
そうリツコは微笑みながらはミサトの同席を認めたのであった。
*
「…まぁ、今日はこの辺にしときましょうか。
どう、少し疲れたかしら?」
「そりゃ聞いてるこっちが疲れるぐらいだもん…シンジ君も疲れたでしょ?」
「まぁこうなるかなぁと思ってたんで…」
「…そう。
最後にシンジ君、今から聞くのは個人的な質問なんだけどいいかしら?」
「…?はい?」
「貴方は、何者なの?」
沈黙。
しばらくしてシンジが口を開いた。
「…すみません。
今は、言えないんです…」
「…そう。
じゃあいずれは話してくれるのね?」
「はい、どのみち隠し通せるわけないですし…」
「分かったわ。
…で、アナタはどうするの?
ただお見舞いに来たわけじゃないでしょ?」
そう言ってリツコはミサトに目をやる。
「えっ、あっそうだ、シンジ君。
住む場所のことなんだけど、細かいことは後でゆっくり話すとして、あたしん家に来ない?
もちろんシンジ君が嫌なら強制はしないけど、その場合はここの居住区で生活することになるわ。」
もちろんシンジはこの提案に喜んで首を縦に振ったのであった。