【END and RE:TURN】

□再会ー弐ー
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「今日から学校かぁ…」

「シンジ君は学校、嫌い?」

「…好きじゃないです。」

「そう…、でも、良いこともあるかも知れないわよ?」

「はぁ…、そうだといいんですけど…」

「きっとそうよ、シンジ君、女の子にモテると思うし。」

「な、何言ってるんですかミサトさん!?」

「ふふん♪
じゃ、あたしはもう行くから。
戸締まりよろしくね?」

「もう、分かりましたよ…」

こうして、シンジの朝は過ぎていった…



第壱中学校、2ーA教室前―

シンジはこれからに対する期待と不安で、落ち着かないでいた。

(…やっぱり緊張するよなぁ、今度は学校も楽しめればいいけど…)

「じゃあ、入りなさい。」

「は、はい!!」

教室のドアを開く。

「えー、じゃあ自己紹介を。」

「は、はい。
碇、シンジです。
えーと、しゅ、趣味はチェロです。
あと、えーと、よ、よろしく、おねがいしますっ!!」

(いやーっ!!かわいいっ!!)

(緊張してあがっちゃうなんて…
何か母性本能くすぐられるわね…)

(アイツいきなりクラスの女子のハート掴みやがって…)

(これは売れるぞ…)

碇シンジ―彼の問題点は二つある。

一つは、その内罰的な性格。

そして、もう一つは、自分のルックスの良さに気付いていないことだった。

無論、赤毛の少女曰くもっと欠点はあるらしいのだが。

「じゃあ、碇君、そこの空いている席に着きなさい。」

「は、はい。」

(やっぱり前と同じ席だ。
てことは…)

「あ、綾波…」

「碇君…?」

その瞬間、教室が揺れた。

(あ、綾波さんが、喋った…)

(俺が話しかけても口聞いてくれなかったのに…)

(これは売れるぞ…)

「えっと、これから、よろしくね?」

「え、ええ…」

(((照れてるだとぉ!?)))

(売れるっ、これは売れるぞっ!?)

こうして、シンジは意図せずして何人かの男子を敵に回したのであった…
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