【END and RE:TURN】
□改変
1ページ/3ページ
NERV本部―
「…うまいものね、シンジ君。」
「まぁ最近の子はこうゆうの好きだしね?」
シンジは迫りくる次の使徒に向けてトレーニングをしていた。
VRトレーニング―仮想現実における射撃訓練である。
(たぶん効かないんだろうな…)
「はぁ…」
「…何か浮かない顔ね?」
「たぶん疲れたからよ。
もうデータも十分集まったんでしょ?
切り上げさせるわよ?」
「そうね。
後はそちらに任せるわ。」
「そうさせてもらうわね。
シンジ君、今日はその辺でいいわよ?」
こうして、この日の訓練は幕を閉じたのであった。
*
翌日、2ーA教室―
「…聞いとると、センセェも大変やなぁ。」
「もう、慣れちゃったけどね。
いつ使徒が来てもいいように、感覚が鈍くならないようにしてないと駄目なんだ。」
「あーあぁ、いつ来るかわかればなぁ…」
「…写真撮るのにシェルターから出てこないでよ?」
「な、何言ってんだよ碇!?」
「…やっぱり撮ろうとしてたんだ?」
「そ、そりゃあやっぱり見てみたいしさ?
トウジもそうだろ?」
「そりゃまぁ見とうない言うたら嘘やな?」
「うーん…、でも命かけて見ることもないと思うよ?
実際、一目見ようとして死にかけた人知ってるし。」
「マ、マジかよ…」
青ざめる二人。
無論、死にかけた張本人が自分たちだと気づくわけがないが。
その時、シンジと綾波の携帯が鳴った。
「…碇君。」
「うん…、二人とも絶対にシェルターから出ないでよ?
誰も傷付けたくないから。」
「あったりまえや!?」
「うーん、まあ死にたくはないしな、分かったよ。」
「うん、それじゃあまた。」
そう言ってシンジとレイはNERV本部へと向かうのであった。