【END and RE:TURN】
□休息
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とある日曜日、葛城邸―
「暇ねぇ…」
独り呟いたアスカ。
いつもならばここで、シンジが相槌を打ってくれたりするのだが、先の使徒戦で負った傷の治療のため、シンジは現在、NERVの病室に入院中の身―
先日ICUから一般の病室に移されたとはいえ、まだ退院には程遠い状態である。
それに加え、もう一人の同居人である葛城ミサトも、事後処理のため、現在NERVに泊まり掛けで働いている。
「……」
不意に立ち上がるアスカ。
そのまま夢遊病者の様な足取りで向かったのは―
「…何でシンジの部屋の前にいるのよ、アタシは…」
扉の前にはミサトが書いたであろう、『シンちゃんのお部屋』と書かれたプレートが掛けられている。
「……」
―そしてアスカは、吸い込まれる様にシンジの部屋に入っていった。