【END and RE:TURN】
□破滅
1ページ/5ページ
NERV本部―
「今日だよな…」
この日、シンジは本部に待機していた。
理由は一つ。
かつてシンジ達を、最も苦しめた使徒。
それが、シンジの予想が正しければ今日、飛来するのである。
「でも、二人だけでいけるのか…?」
今までの経験から言って、使徒は以前よりも強くなっている。
まして、アスカが出撃出来ない今、状況は最悪だった。
「前は、ここから逃げ出していた…、だけど、今は違う―」
―やるんだ、僕が。
そう、独り呟き―
―そして、警報が鳴り響く。
「…行こう。」
少年は、覚悟を決めた。
*
そして、月面―
「…時が、来たね。」
銀髪の少年は、紅の瞳を生命の星に向けながら呟いた。