【END and RE:TURN】

□破滅
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NERV本部―

「今日だよな…」

この日、シンジは本部に待機していた。

理由は一つ。

かつてシンジ達を、最も苦しめた使徒。

それが、シンジの予想が正しければ今日、飛来するのである。

「でも、二人だけでいけるのか…?」

今までの経験から言って、使徒は以前よりも強くなっている。

まして、アスカが出撃出来ない今、状況は最悪だった。

「前は、ここから逃げ出していた…、だけど、今は違う―」

―やるんだ、僕が。

そう、独り呟き―

―そして、警報が鳴り響く。

「…行こう。」

少年は、覚悟を決めた。



そして、月面―

「…時が、来たね。」

銀髪の少年は、紅の瞳を生命の星に向けながら呟いた。
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