【END and RE:TURN】

□心ー弐ー
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―シンクロ率、基準値をオーバー。
異状は見られません。

「ん〜、やっぱエヴァの中が一番いいな〜」

ピンクのプラグスーツに身を包んだ少女が久々の感覚に歓声を上げた。

マリである。

「やっと戦えるんだ…」

待ち望んだ戦線への復帰が遂に叶ったのである。

「…ワクワクするなぁ!!」

顔を輝かせるマリであった。



「…問題は無さそうね?」

確認の意味も込めてリツコに言うミサト。

「えぇ、明日からでも実戦配備可能よ。」

それに対してリツコは簡潔に答える。

「ユーロ支部からのプレゼントとはねぇ…、わざわざ送ってくるなんて、期待されてるのね、マリ?」

感心感心といった感じのミサト。

「…逆よ。」

「へ?」

「…また報告書読んでないの?
ユーロ支部では相当問題児だったらしいわよ、あの子?」

呆れながら答えるリツコ。

「厄介払いって訳か…」

それを聞き、ミサトは頭を抱える。

「そうなるわね。
問題児でも戦力は多い方がいいでしょ?」

「そうねぇ…、まぁ悪い子じゃないしダイジョブよ?
司令に実戦配備の許可取ってくるわ。
後はお願いね、技術部長さん?」

「えぇ、葛城作戦部長。」

こうして8号機の起動実験は無事に終了した。



葛城邸、シンジの部屋―

現在二人はベッドで横になっている。

「…そういえば今日って8号機の起動実験だよね?」

不意にシンジが呟く。

「そうよ?
まぁマリなら問題ないでしょ。」

「信じてるんだね、真希波のこと…」

「あったりまえじゃない!!
アンタもそうでしょ?」

「うん、でも羨ましいなぁって…」

寂しそうに呟くシンジ。

「もしかして妬いてんの?」

アスカはそれを聞いてニヤッと笑う。

「違うよ。
ただ、なんか良いなって思って…、ねぇ、アスカは真希波といつからそんなに仲良くなったの?」

「…知りたい?」

急に顔を近づけるアスカ。

シンジの心臓の鼓動が一気に速くなる。

「う、うん…」

「長くなるわよ?」

「そ、それでもいいよ?」

「そう…、分かったわ。
じゃあどこから話そうか…」

そう言ってアスカは話し出した―
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