【END and RE:TURN】
□再会ー弐ー
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「…ってことがあったんです。」
「ふーん、やっぱり良いことあったじゃない?」
「でも、その後授業に間に合わなくて先生に怒られて…
しかも、それが終わったらまたみんなに質問責めにされて…
大変だったんですよ?」
「それでもよ。
でも、安心したわ…」
「えっ、何でですか?」
「シンジ君のそんな顔が見れたからかしらね。
今までのシンジ君、上手く笑おう、安心させようって無理してる感じだったからねぇ…」
「…ごめんなさい、心配かけて。」
「別にいいのよ。
…にしてもこれ美味しいわね。
シンジ君、もしかしたら料理の才能あるんじゃないの?」
「そんなことないですよ、ミサトさん。」
そう笑って、シンジはミサトに応える。
―今日という日を過ごし、この何気ない、日常という名の、かけがえのない幸せを、絶対に守る、そう強く決心したことがシンジを変えたのかもしれなかった。
続く