【END and RE:TURN】

□改変
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―発進!!

「くっ…」

全身にGを浴びながらシンジは考えていた。

(…二人を信じよう)

そして、使徒と対面する。

―撃って!!

「うああああぁぁっ!!」

―馬鹿っ、前が見えないっ!?

迫り来る使徒のムチのような触手による攻撃。

切断されるケーブル。

―シンジ君!?

だがシンジは既にそこにはいなかった。

「あああぁっ!?」

瞬時に使徒の背後に回り込み、手にしたプログナイフで切りつける。

しかし、使徒も黙ってやられてはくれなかった。

―…!?シンジ君、足下っ!?

「なっ!?」

足を触手によって拘束される初号機、そのまま勢いよく投げ飛ばされる。

「ぐあぁっ…」

―シンジ君っ!?



「……はぁ…」

「何や、ケンスケ?
さっきから溜め息ばっかついとるやないか。」

「やっぱ見に行っちゃダメだよな…?」

「当たり前やろっ!?
お前死にたいんかっ!?」

「わ、分かったよっ!?
……はぁ…」

その時、シェルターに激震が走った。

シェルターのあちこちであがる悲鳴。

「な、何やっ!?」

トウジも突然のことに、何が起こったのか理解が出来ない。

「あっちだっ!?」

走り出すケンスケ。

「お、おい待ていっ!?」

それを追うトウジ。

「ちょっと、待ちなさいよ鈴原っ!?」

連れ戻そうと後を走るヒカリ。

シェルターの出入り口まで来て、三人は足を止めた。

「な、何だよ、これ…?」

「…もし、出てったら死んでたな、ワシら。」

「こ、これに、乗ってるの、碇君…?」

そこには、シェルターの出入り口を潰して、沈黙する初号機の姿があった。



動かない初号機。

迫り来る使徒。

NERV本部の誰もが、絶望した。

しかし…

「…ああああああぁぁっ!?」

―シンジ君!?

不意討ち。

勢いよく飛び出し、コアにプログナイフを深々と突き刺す。

「うっ…!?」

触手によって貫かれる脇腹。
しかし、それは使徒の最後の悪あがきだった。

次の瞬間、使徒のコアは砕けちり、使徒はそのまま崩れ去った。

「そういえば…」

―何で崩れるんだろう?

「…まぁいいか…」

そう言ってシンジは回収を待つのであった。
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