【END and RE:TURN】
□改変
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―発進!!
「くっ…」
全身にGを浴びながらシンジは考えていた。
(…二人を信じよう)
そして、使徒と対面する。
―撃って!!
「うああああぁぁっ!!」
―馬鹿っ、前が見えないっ!?
迫り来る使徒のムチのような触手による攻撃。
切断されるケーブル。
―シンジ君!?
だがシンジは既にそこにはいなかった。
「あああぁっ!?」
瞬時に使徒の背後に回り込み、手にしたプログナイフで切りつける。
しかし、使徒も黙ってやられてはくれなかった。
―…!?シンジ君、足下っ!?
「なっ!?」
足を触手によって拘束される初号機、そのまま勢いよく投げ飛ばされる。
「ぐあぁっ…」
―シンジ君っ!?
*
「……はぁ…」
「何や、ケンスケ?
さっきから溜め息ばっかついとるやないか。」
「やっぱ見に行っちゃダメだよな…?」
「当たり前やろっ!?
お前死にたいんかっ!?」
「わ、分かったよっ!?
……はぁ…」
その時、シェルターに激震が走った。
シェルターのあちこちであがる悲鳴。
「な、何やっ!?」
トウジも突然のことに、何が起こったのか理解が出来ない。
「あっちだっ!?」
走り出すケンスケ。
「お、おい待ていっ!?」
それを追うトウジ。
「ちょっと、待ちなさいよ鈴原っ!?」
連れ戻そうと後を走るヒカリ。
シェルターの出入り口まで来て、三人は足を止めた。
「な、何だよ、これ…?」
「…もし、出てったら死んでたな、ワシら。」
「こ、これに、乗ってるの、碇君…?」
そこには、シェルターの出入り口を潰して、沈黙する初号機の姿があった。
*
動かない初号機。
迫り来る使徒。
NERV本部の誰もが、絶望した。
しかし…
「…ああああああぁぁっ!?」
―シンジ君!?
不意討ち。
勢いよく飛び出し、コアにプログナイフを深々と突き刺す。
「うっ…!?」
触手によって貫かれる脇腹。
しかし、それは使徒の最後の悪あがきだった。
次の瞬間、使徒のコアは砕けちり、使徒はそのまま崩れ去った。
「そういえば…」
―何で崩れるんだろう?
「…まぁいいか…」
そう言ってシンジは回収を待つのであった。